前回に引き続き暑さ対策です。
犬に楽しく夏を過ごしてもらう為にも、
お客様に色々と知っていただきましょう。
1.フィラリアの予防
犬の病気の中でもっとも知られている病気のひとつですね。
時々お客様から
「フィラリアのお薬は、いつから飲ませられるの?」
と聞かれますが、ご存知ですか?
目安として生後8週齢を過ぎれば飲ませる事が出来ます。
しかし、その子の成熟度にもよりますので、まずは獣医さんに相談しましょう。
駆除が出来るのは、第4期子虫まで。
心臓や肺動脈内に寄生したフィラリアの成虫を完全に殺すことは出来ません。
子犬の頃から、きちんと対策をしていれば安心です。
月に1回、きちんと予防薬を投与していれば、
投与の30日前から60日前までの間に感染し、子犬の体内に潜んでいる
子虫(ちょうど第4期子虫の状態)をほぼ確実に駆虫することが出来ます。
投与を始める時期は地域によって異なりますが、
目安として、蚊が出始める季節から始まり、蚊がいなくなってから1ヶ月後までです。
予防薬の種類もいくつかあります。
・粒散剤(顆粒)・・・温かいものと一緒に与えると薬効が崩れますので注意してください。
・錠剤・・・嫌がる子には、チーズなど匂いの強いものに埋め込んだり、
ささみの缶詰などの好物に混ぜて与えましょう。
・固形剤(チュアブル)・・・お肉のようなおやつタイプのお薬です。
千切って与えてください。千切らないと原型を留めたまま、排泄物と出てくることもあります。
・注射剤・・・一本で6か月効果が持続します。
☆★☆注意☆★☆
ワクチン・狂犬病予防接種、ノミ取り薬との併用で過剰摂取になることがあります。
同時期の薬剤投与はくれぐれもご注意ください。
2.ノミ、ダニ対策
一年中生息しておりますが、春から夏に向け活発になります。
ノミ、ダニは皮膚病などのかゆみの原因となりますし、
重大な病気の病原体を運んでくることがありますので油断大敵です。
ノミ、ダニ対策をご案内します。
・ノミ取り首輪・・・水に濡れると殺虫剤が溶け出して皮膚が荒れる事がありますので、
雨の日は外す必要があります。また、首輪をかじって中毒を起こすこともありますので
注意しましょう。
・ノミ取りシャンプー、入浴剤・・・寄生している成虫に効果あり。
ただし、誤飲や目・鼻に入らないように注意して下さい。
・散布剤・スプレー・・・速効性はありますが、持続性はありません。
舐めると中毒を起こしますので、散布時・噴射時にはくれぐれもご注意下さい。
上記3つを組み合わせる場合、成分に気をつけましょう。
同じ成分のものがあればそれだけ毒性は強力になり、犬の身体に害が及びます。
・肩甲骨の間の皮膚に垂らす滴下薬・・・即効効果の殺虫薬(アドバンテージ)と、
ダニにも効果がある成長阻害薬(フロントライン)があります。
24時間以内は滴下した部分は触らないようにしましょう。
・経口薬(プログラム)・・・成長阻害薬の成分が入っています。
プログラムはフィラリア予防薬に含まれているものもあります。
3.ダニの取り方
草むらはダニの宝庫ですが、ダニは柔らかい皮膚を好むのでマズルや肢の付け根で
見つかることが多いようです。
ついてしまったダニを取るときには、お線香などの火を近づけて落とす方法がベストです。
火がない場合にはゆっくり引っ張って取るようにしましょう。
強く引っ張ると頭の部分だけが残り、化膿してしまう事があります。
4.食欲不振
暑さのため、冬場に比べて食欲がないのはごく自然なことですし、
運動量も減ってしまいますよね。
食餌を残してしまうようなら量を減らして様子を見ましょう。
健康な犬であれば、1日くらい食餌を抜いて胃を休めても問題ありません。
3.夏場の下痢
暑さによる消化器管の機能低下が下痢を招くことがあります。
4.残暑への気配り
7月から8月は飼い主さんも暑さに気を配りますが、9月から10月にも、
不意に真夏のような暑さが戻ることがありますよね。
暑い夏を乗り越えたこの時期は、犬の体力も落ちてますので充分気を付けてくださいね。