一言に下痢といっても、様々な原因があります。
すぐ治ってしまうような軽いものから、命にかかわるような原因が潜んでいる下痢まで。
どんな事で下痢になり、どんな症状が出るのかをまとめてみました。
犬でも猫でも人間でも、生物は口から食べ物や飲み物を
取り入れ、胃腸で消化・吸収し、必要な栄養素や水分を補給。
不要なもの、有害なものは排泄物として糞やオシッコとして体外に
出し、生きています。
しかし、何らかの要因で胃腸の機能に問題が生じれば、食べ物や飲み物を
うまく消化・吸収できず、未消化・未吸収のまま体外に排泄される。これが下痢です。
もし食べ物を消化・吸収する小腸部位に問題があれば、未消化・未吸収の
食べ物が下痢便となって排泄される。(小腸性下痢)。
一方、水分吸収を行う大腸部位に問題があれば、水っぽい下痢便がしばしば
排泄される(大腸性下痢)。
一般的に下痢の場合、1日程度絶食して胃腸を休め、脱水症状を防ぐため
水分補給をしながら症状が治まるのを待つ。
一過性の下痢であれば、それで回復することも多い。
しかし、そういった下痢の背景に様々な要因が潜んでいれば、いったんは
小康状態になってもまた再発し、慢性化することも少なくない。
そんな場合にはどんな病気が潜んでいるのかを注意深く調べ、適切な治療を
行っていかないと、栄養不足、水分不足によって体力の低下も甚だしく、
特に体力のない子犬や老犬などの場合、一命にかかわらないとも限らない。
下痢の原因は様々あります。
食べ過ぎ・高脂肪食などの食生活のアンバランス、食物アレルギー、
ストレス(神経性下痢)から、ウィルスや細菌感染症、寄生虫など、
疑わしい要因はたくさんあります。
☆★☆原因☆★☆
・食事性の下痢・・・特に目立つのは食事性の下痢です。
要因は食べすぎだけではない。
例えば「お散歩の時、何か変わったものを拾い食いした」、
「普段は食べないような、人間の食べ物を与えた」、
「脂っこい食べ物を与え続けた」(犬は脂肪を消化する力が強くない
為、高脂肪食を摂り続けると下痢をしやすくなる)、
「乳製品を食べすぎた」、など。
与えているフードに含まれる「何か」にアレルギーがあるとも考えられる。
・ウィルス性や細菌性の下痢・・・何らかのウィルスに感染。
腸管で異常繁殖して腸炎を引き起こす。
体は増殖した病原体を体外に放り出すために下痢を起こし、
体を守ろうとする。
例えば、感染・発症すればひどい症状を起こして命にかかわりかねない
「犬ジステンパーウィルス」、「犬パルボウィルス」、あるいは
もっぱら下痢を引き起こす「犬コロナウィルス」などがある。
これらのウィルスには感染を防ぐワクチンがあるが、ワクチン接種前後の
子犬や未接種犬が、散歩の途中などで感染犬のウンチに接触して
経口感染する事もある。
自然界には、感染すれば下痢を起こしかねない細菌や原虫なども数多くいる。
特に免疫力や体力の乏しい子犬や高齢犬が感染しやすく下痢に悩まされやすい。
・寄生虫の下痢・・・回虫や条虫、鈎虫、鞭虫などの寄生虫が腸管に
たくさん寄生すれば、下痢を起こす。
近年は環境が整い、放し飼いも少なくなって、犬たちが寄生虫に
感染するケースも少なくなった。
しかし子犬が母犬から胎盤感染をしたり公園や河原を散歩し、
放置された感染犬のウンチから感染したり、また、感染犬の被毛には虫卵が
付着していることも多く、その犬とじゃれあっていて虫卵を飲み込む事もある。
たとえ感染しても、体内での寄生数が少ないと虫卵を検出できない場合もある。
寄生虫に感染した犬の検便で、虫卵が検出されるのは、5割程度という報告もある。
実際に、原因不明の下痢が続き、検便をしたが虫卵が見つからず、
念のために駆虫薬を飲ませると、寄生虫がたくさん排泄された事例もある。
特に盲腸に寄生する鞭虫などは、ウンチから虫卵が検出されない事も少なくない。
このように、下痢にも様々な原因や症状があります。