下痢の治療と予防についてお話しします。
治療ですが、まずは絶食して胃腸を休ませながら、要因を特定して
必要な治療法を選択します。
☆★☆治療☆★☆
食べ過ぎや体調不良、食べなれないものを食べて下痢をした場合、
1日程度絶食して胃腸を休ませれば、何事もなく回復するケースも多い。
その間、不足しがちな水分や電解質を補給すること。
スポーツ飲料を与えるのも悪くない。
体力の乏しい子犬や老犬は、ブドウ糖を補給した方がいいだろう。
ただし、一般的に糖分の多いものは避けた方がいい。
なお、キシリトールは犬の肝障害や低血糖を引き起こすので与えるべきではない。
高脂肪食の食べすぎの場合は低脂肪食に、
食物アレルギーの場合は低アレルゲン食に切り替える。
乳糖を分解する酵素に乏しい乳糖不耐性の犬なら、
乳製品を与えるべきではない。
ウィルスや細菌感染で腸炎がひどい場合、抗生物質やインターフェロンなどで
病原体の増殖を抑えていく。
なお、遺伝性や食物アレルギーなどの複合的な要因で発症すると考えられる
炎症性腸疾患(IBO)の場合、症状が軽ければ、低アレルゲン食を与えて
様子を見る。
下痢や嘔吐などの症状がひどければ、ステロイド剤や免疫抑制剤を投与して
炎症を抑える必要がある。
寄生虫の場合、言うまでもなく駆虫剤を投与する。
☆★☆予防☆★☆
下痢の原因で最も多い食事性の下痢を予防するためには、
子犬の時から適切な健康管理と食事管理が不可欠である。
毎日、その犬の年齢や体質にふさわしいフードを適切な回数で
適量与え、人間用の食べ物を与えない事。
万一、病気になっても、人間用の食べ物を食べ慣れていれば、
適切な食事療法を実施することが難しい。
下痢を発症する犬ジステンパーや犬パルボ、犬コロナウィルスなどの
ウィルス感染予防するには、ワクチン接種が大切である。
また、過食やだらだら食いが日常化していれば腸管への負担も大きく、
悪い細菌が異常繁殖しやすくなる。
特に、高齢期の犬などは要注意である。
寄生虫対策には、駆虫薬の定期投与が有効である。
例えば、フィラリア予防薬にはいくつかの寄生虫に効く駆虫薬が
含まれているものもある。
かかりつけの動物病院で相談してほしい。